あまり子供が好きではなかった自分がまさか子供を授かるとは夢にも思いませんでした。

あれは今から6年前、妻がどうしても子供が欲しいと願っていた為、体外受精という選択でようやく妊娠、無事出産しました。お産に立会い、感動の出会いがありましたがどこか冷めた目線で眺めている自分がありました。もとからそこまで子供が好きでなかった為、小さな赤子を見ても我が子とは到底思えず、何か不思議な気分でその日は過ぎて行きました。

男性の皆様は少なからずその様に思える人もいるのではないのでしょうか?

事実、私は暫くの間その不思議な気分から脱却できませんでした。

1ヶ月が経ち、写真撮影のためとある写真館でオムツを私が替えていたときです。突然我が子が「けらけら」と笑い出したではありませんか!初めは驚きましたが、やっと人間らしい表情が出てきたなと喜び、私自身も自然と笑いが出てきました。

それまでは泣くことしかせず、気づいたら寝ているという毎日でしたので嬉しいやら可笑しいやらで、どちらかというと安心感で一杯でした。それからというのも笑いが絶えない家族になったかに思えますが、そう簡単ではありませんでした。この6年間の中で一番子供を嫌いになった時期がやってくるのです。

それは毎日訪れます。妻が風呂に入っている時です。ほんの数分なのですが、その瞬間から我が子が悪魔に変わるのです。恐ろしいくらいに大泣きをし、この世の終わりかの様な表情で泣き叫ぶのです。

私はそれが恐ろしく、何をしても改善されない我が子に手を出そうかとも思う始末。もちろん手は出せませんが、一度だけ私のベッドに放り投げたことがありました。驚いて暫くは泣き止みましたがそれは一時的なもので効果はありません。なんて事をしてしまったのかと後悔はしましたが、毎日続くと頭がおかしくなりそうです。一緒に入ることがベストなのでしょうが、それはほぼ不可能。もちろん寝ているときを見計らって入ってもらえば完璧でしょうが、一緒に風呂に入れても妻が体を洗う瞬間があり、その瞬間さえも泣き叫ぶのです。一瞬たりとも離れるのが嫌なのでしょうか、そんな調子ですので妻が風呂に入れないこともありました。

それだけではありません。夜泣きです。突然泣き出すので毎日寝不足です。まあ、それは寝室を別にすれば解決しましたが…。

半年を過ぎ自分自身も大分慣れてきて、子供の泣き声に対しても寛大になってきましたが、あの時を振り返ると、もう懲り懲りです。子供を虐待する親がいるという報道が日々流れていますが、分からないでもないな、とさえ思えた半年間でした。ちなみに現在はとても親ばかになるほど溺愛しております。