祖父が教えてくれたこと


私は主人の祖父にとてもかわいがってもらいました。
子どもに関わる仕事をしている人で、80代になってもずっと現役でお仕事をしていました。
主人は子どもの時から祖父と一緒に住んでいて本当にかわいがってもらったようで、私も結婚前に出会ってからずっとかわいがってもらい、気にかけてもらいました。

ひ孫にあたる長男が生まれてからは、長男を本当に大事にしてくれました。
長男もひいおじいちゃんが大好きだったのでよくおうちに泊まりにいったり、遊んでもらったりしていました。
祖父にとっては長男が何よりの宝物で生きがいであったのだと思います。

しかし、とても行動力があり元気な人でしたから、時には少し放っておいてほしいなぁと思ったこともありました。
近くに住んでいるときはアポなしで突然家に来ることもあったり、転勤で遠くに住んでいた時は頻繁に電話がかかってきたり・・・。

今思うとなんてことないことなのですが、当時の私は余裕がなくイライラしたりしていました。

1年前の春休みに長男と2人でお店でご飯を食べていた時のことです。
そのお店は祖父の職場の近くで、祖父とも何度も食事をしたことがあるお店でした。

私はふと「おじいちゃんに電話してみようかな」と思いました。

仕事中の時間なので普段はそんなこと思わないのですが、その時はなぜかそう思ったのです。
しかし、その後長男の病院の予定もあったし、少し面倒くさく感じて結局電話はしないで終わってしまいました。

その翌日、祖父は突然亡くなってしまいました。
急いで病院に行きましたが、その時はもう意識がありませんでした。

私は前日、祖父に長男を会わせなかったことを本当に後悔しました。
同じ町に住んでいながら約1か月会っていなかったこと、いつでも会えると思って先延ばしにしてしまっていたこと。

お通夜の時の、お坊さんの言葉に涙が止まりませんでした。
それは「今日と同じ明日が必ず来るとは限らない」というものです。
いつか会える、また会えると思っていても、その時が必ず来るとは限らないのです。
当時の私は妊娠中で、生まれてくる次男もきっとかわいがってもらえるだろうと思っていました。
しかし、それも叶いませんでした。

その言葉を聞いて、今まで長男や主人や私が祖父にかわいがってもらっていた日常が当たり前ではなく、本当に有り難くかけがえのないものだったと強く思いました。

私は今、その思いを胸に、次男を連れてよく義実家に通っています。
主人の祖母にまだ小さい次男を会わせるためです。
祖母も本当によく次男をかわいがってくれます。
長男も普段は学校でなかなか行けませんが、ひいおばあちゃんのことをとても気にかけています。
祖母が元気なうちにたくさん息子たちとの思い出を作ってもらいたいです。
私は祖父が教えてくれた当たり前の日常を大切にしていきたいと思っています。


SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

*